バイオマス事業
バイオマス事業で重要となる木質チップ。伐採した木材を、ただ小さく刻めば良いというものではありません。
高い品質であるかどうかを見極めるには、木が持っている水分量(含水率)を始め
「原料」「形状」「サイズ」「灰分」「環境リスク」などの定められた項目をクリアしなければなりません。
弊社では高い品質の木質チップ生産に向けてさまざまな機器を導入しています。
木質バイオマスとその循環
木質バイオマスとは「木材に由来する再生可能な資源」のことです。
具体的には、伐採した樹木の枝や、製造工場などから発生する端材や鋸屑以外にも街路樹の剪定枝などがあります。
木質バイオは、適切に森林を維持していくことにより、再生可能な資源となります。
木を利用した燃料は、燃やした時に二酸化炭素を発生させますが、
木が成長するときに二酸化炭素を吸収するため、排出量はプラスマイナスゼロになります。
適切に維持しながら、木質バイオマスエネルギーを利用することは、地球温暖化の防止にもつながるのです。
木質バイオマスエネルギーに使われるチップとは?
チップとは丸太などを乾燥させた後に、ドップシュタット製DH910-SA-DBを始めとする機器によって細かく切り砕かれた木材片。
しかしチップにするといっても、ただ細かくすればよいわけではなく
「日本木質バイオエネルギー協会の定める品質規格」が定める品質基準が存在しており、
品質は「原料」「形状」「サイズ」「水分」「灰分」「環境リスク」の項目に合わせて「Class1~Class4」に分かれています。
据え置き型切削チップ製造機
[大型ディスクチッパー]
丸太から最大28インチ(約70cm)の丸太まで対応の切削チップ製造機。
チップサイズも変更可能で、最小で1/4インチサイズまで対応可能。
据え置き型の利点である速さもポイント。
バイオマス事業の大きな主戦力として活躍しています。
ドップシュタット製
[DH910SA-RB移動式チッパー]
ある程度のサイズまでまとめられた材木を、乾燥させた場所ですぐにチップ化可能!
移動にかける作業を効率化できることが大きな利点となります。
牽引することで、どこにでも移動できるので全てのオペレーションを1人でこなすことも可能です。
ストックヤード
総計6万㎥をストックでき、この広さは西日本屈指。
広大な敷地内には様々な材木があり、住宅や加工など、目的にあわせて出荷。
平成22年度からは海外輸出もスタートしています。
また、敷地内にあるチップのストックエリアは約1000トンの貯蔵が可能で、様々な検査を経てバイオエネルギー発電所へと運送されています。